姉ちゃんは、チラリと あたしを見た。 「ソウマ、 大事な人間を失くすのが、 極端に怖い子なのよ」 姉ちゃんの口調は さっきまでと変わらない。 「『キリカになにかあったら どうしよう』 とか思ったら、 抑制効かないんだわ。 怖くて仕方ないんでしょうね。 それくらいあの子の中の 傷は深くて、暗くて、 手がつけられない。 あんなのに、付き合ってやろうと 思ったら、相当覚悟がいるわよ。 だから、キリカちゃん、 無理してソウマのこと、 相手にしてやらなくて いいからね」