かなり降っている。 雷の音もして、 稲光が暗い室内を照らす。 あのままずっと 降り続いていたようだ。 あたしは窓に近づいて、 カーテンをそっと開けた。 空が光るのが見える。 街頭のぼんやりした明かりに 目が慣れてくる。 と、 辺りの音もかき消しながら 落ちている雨の中に、 何かが動いた。 身がすくむ。 心臓が引っつかまれる。 黒い影がそこにいる。 そうだ、 いる、のだ。