私が一輝の変貌ぶりに気を取られている間に、私の隣では美月が私と一輝をかなりの疑いの眼差しで交互に見ていた。 「あー、あははは―」 私が冷や汗だらだらで美月に笑いかけると、更に満面の笑みで美月に笑いかけられたもんだから、背筋に一筋の汗が流れたのが分かった。 「隠し事なんて無しよね?未来ちゃん?」 「あはは…。 は、はい」 この後、朝のホームルームに担任が来るまでの間、みっちりと美月に絞られたのはゆうまでもない。 .