高校生活にも慣れてきた頃、耳にしたくない噂がオレの元にやってくる。
アイツ…未来に彼氏が出来たって事。
相手はかなり『イイ男』らしいが、『イイ噂』は一度も聞いた事がないとか。
歩く情報誌である直也が言うんだから、まず間違いないだろう。
噂話には疎い未来の事だから、そんな噂がある事すら知らなかったんだと思う。
だけどあの時のオレは、そんな未来にその噂を教えてやる事も、ましてや奪う事も出来ずにいた。
あの時オレがすぐに行動出来ていたら、お前はあんなに泣かずにすんだのにな。
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