僕とみっちゃんは幼稚園でクラスが同じになってから仲良くなった。
好きな遊びが同じで、幼稚園でもいつも一緒。
家に帰ってからでも、この公園で他の友達も混ざって毎日のように遊んでいた。
もうすぐしたら小学生になって、幼稚園から離れて住んでいる僕だけ学校が離れてしまうけど、毎日一緒に居るからか、もうお別れなんて全然考えたりもしなかった。
いつでもみっちゃんは僕の隣に居るのが当たり前だと思ってた。
公園を出て少し歩いて2つに分かれる曲がり角。
そこが僕とみっちゃんの集合場所で解散の場所だ。
「じゃーね、いっくん、また明日!」
「うん!またね!」
二人手を大きく振っていつものご挨拶。
「じゃーねー!」
何度も振り返ってはみっちゃんに手を振る僕。
「…っ――っ!!」
???
声が小さくなるくらい離れた所で、みっちゃんが必死にこっちを向いて何か言っていた。
「なーにー!?」
言った後で手を耳に付けてみっちゃんの声を聞きやすくする。
「いっくーん!」
僕の名前を呼んでるみたい。
「いっくーん!いっくーん!」
??
何回も僕を呼ぶみっちゃん。
「なーにぃー?」
すると急に誰かが僕のほっぺを叩きだした。
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