―今日はありがとう―
たった一言のメール。
なのにこのたった一言で胸のあたりがジーンと熱くなる。
多分…
彼女の性格からして、このメールを送るのにかなりの勇気がいったのだろう。
何度もメールを読み返しては送ろうか止めようか、迷ったに違いない。
けど律儀な彼女は、礼だけは伝えようと結局この短いメールを送ったんだろう。
「はぁー、かわいいなぁ!」
そう呟きながら目を閉じると、携帯と睨めっこしている彼女の姿が浮かんできた。
「ぷっ!本当にありえそうだし」
一度目を開けて、もう一度閉じると今度は幼い少女がこちらを向いて笑っていた。
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