涙のアト

 
 
 
ってゆうか!
 
話逸らされてるしっ!
 
 
 
「…百面相…」
 
 
「なっ、」

思い出したかと思えば、再び眉間に皺が寄る私の顔を見て、一輝はマジマジと私の顔を見つめる。
 
 
 
「未来って面白い」
 
「それってどうゆう意味よ」
 
 
 
褒め言葉とは程遠い発言に、私は膨れっ面で一輝を睨む。
 
 
 
どうせ、面白い顔ですよーだ!
 
 
 
「ありゃ、怒っちゃった?
 
褒めたんだけど」
 
「褒められてる気がしない!」
 
「あ、やっぱり?ごめんごめん!」
 
 
 
やっぱりって!
 
やっぱけなされてんじゃん!
 
 
 
なんか面白いようにからかわれてる事に、話が進まないのも付け加えて、私は怒りのボルテージがみるみると上がりだした。
 
 
 
「………」
 
「未来ー?」
 
 
 
喋らない私に、一輝が顔を覗かせながら、声をかける。
 
 
 
その時―――
 
 
 
.