涙のアト

 
 
「一輝は、さ…。
今の自分を学校では出さないの?」
 
「何で?」
 
 
「えっ!?
 
…うーん……」
 
 
 
質問を質問で返されてしまい、戸惑う私。
 
 
「えっと…
 
今の一輝の方が自然ってゆうか?」
 
「ぷっ、何で疑問文?」
 
 
「えっ!?
 
だ、だって…私まだ一輝の事あんまり知らないし…」
 
「どっちが本当のオレか分からないって事?」
 
「う…ん、まあ……」
 
 
「オレの事…知りたい?」
 
 
「し、しり!?」
 
 
 
何でそうゆう話になるの!?
 
 
確かに知りたいけど、何か一輝が言うと意味が違うような…
 
 
とは思ってはいるものの、すでに赤くなった頬は元に戻るハズもなく…
 
 
「未来、顔赤いよ?
 
かわい…」
 
 
一輝にそう言われ、顔を覗き込まれた私は更に茹でダコ状態…
 
 
 
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