私は予想外に、目が合ってしまったのに焦って、思わず自分の膝元に視線をずらす。
「何で…またココに居るの?」
じゃあ私はどうなんだ…
と思われる様な、自分のバカらしい質問に、言い終えた後で気付くバカな私。
「ココに来たら未来にまた会えるかもって思ったから。」
そんな質問にも、サラっと恥ずかしい事を答えてくれる一輝は、やっぱり学校とのギャップが激し過ぎる。
…ギャップ…
そ、そうだ!
私は今日の一輝に対しての不満を思い出し、再び眉間に皺が集まりだす。
考えてみれば、私にはなんら関係のない話で、一輝に言わせれば、「ほっといて」とでも言われるかも知れない。
それでも私は、今の一輝の方が彼らしく思えて、皆が知らないのが何処か淋しい事の様に感じた。
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