私はなぜか、胸を弾ませながら…
それでいて足は重い様な…
そんな矛盾した気持ちで、公園までの道のりを一歩ずつ、進んでいった。
そして、公園の入口に差し掛かり、昨日座ったベンチまで真っ直ぐと進んで行く。
「…あ…」
すると昨日のベンチに、顔は本を被せて隠しながら、体はベンチに沿わせて寝転がっている人を見付けた。
制服からして、うちの生徒には間違いない。
私は何故か彼だという確信があった。
ゆっくりと歩いて行き、未だ動かないその人に近づく。
「…未来?」
「…ッ!」
もうすぐで手が届くといった所、突然に呼ばれたので、肩ごとビクッと驚いてしまった。
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