私は、一輝が一人喋ってツッコミまで入れているのを見て、思わず吹き出してしまった。
 
 
 
「あぁ〜!何で吹いてんのっ!?
 
オレ変な事言ったかぁ!?
 
ん〜…言った、か?」
 
 
「ぶふっ!」
 
 
「あぁぁ〜!またっ!」
 
 
「ごめんごめん!けど一輝の自問自答が可笑しくって!」
 
 
「そ?
ま、いーか!
 
未来が元気になったんだし♪
 
もう遅いし家まで送るよ」
 
 
 
元気?…あっ!
 
 
 
気が付けば、あれだけ止められなかった…私の涙は枯れていた。
 
 
 
一輝は言葉通り、私を家まで送ってくれた。
 
 
 
家までの道のりは、ずっと一輝が話をしてくれていて、私が寛人の事を思い出す暇もないくらいに楽しませてくれた。
 
 
 
一輝に話してよかった
 
 
 
私は家に着きお礼を言った後、一輝の背中を見つめながら心からそう思った。
 
 
 
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