<<rino>>


有坂くんと喋っている
うちに家の前に来ていた。


「送ってくれてありがと!」

「うん。じゃあな。」


その瞬間、勝手に体と
口が動いていた…。


「有坂くん!!今度の日曜、
千佳子が私の家に来るの。
光くんも誘って…来ない?」


何を言っているのか自分
でもわからなかった。


「うん。いくわ!!」

「ほんと!!じゃあね!!」

「おぅ!」

有坂くんと別れてやっと
私は我にかえった。
思い出しただけで顔が
熱く…真っ赤になる。