<<rino>>


「やっと学校終わった〜」

「ねぇ!!李呑!!今日さ
マック寄ってかない?」

千佳子が私に抱きついてきた。

「あっごめん〜今日ちょっと
やる事あるんだ〜。」

私は手を顔の前であわせて
千佳子に誤った。

「わかった〜じゃあまた今度!
晴奈〜今日いける?」

「全然大丈夫だよ〜」



私は教室を出て
一組の教室へ向かった。

「一組じゃないや…」

次は二組…
三組…四組…五組…

「五組でもないか…。」

肩を落としていると

「圭吾のあの占いまじで
あたらんって〜!」

関西弁の声が廊下から
聞こえてきた。

「ぁ…ぁの」

「…………ぁ〜!!おっす」

「あの…今日はありがと!」

「いぃっての!!」

有坂くんの後ろにいる
光くんや圭吾くんがニヤニヤ
私と有坂くんを見ている。

「今度なんかおごってあげる!」

「まじで!?やった〜」

有坂くんは笑った。

「じゃあ…」

私はくるっと向きを変え
速足で歩いた。