とうとう、修学旅行の日が来てしまった。

新幹線のなかは、煩いほどで、居心地は、最悪だ。


「結花?」
隣をみると、結花は、窓枠に寄りかかって眠っていた。
ハァ・・・・とため息をついて持ってきた小説に目を戻した。

すぐ後ろでは、派手なグループの女子と男子たちが話していた。

ときおり、こそこそと話しては、笑い声が響く。


30分・・・・イライラして仕方がなかった。
煩い?
気になる?
違う・・・・
何も言えない自分にイライラしているんだ