Opacity-不透明-



「楠?」

慧が、梓に声をかけた。

「ぇ?あ、大丈夫だよ」

梓は、立ち上がり本を拾って慧に笑った。


「そっか…ごめんな?」

「大丈夫だから、行っていいよ」

梓は、笑いながらそう言う。


「…ぁあ」


慧は、走って廊下に行ってしまった。



そのあと結局本は、廃棄…
色んな所にアザが出来ていた。