「・・・ぁあ!」
梓が、思い出したように声をあげた。

「で?」
沙紀は、梓の方を向いて聞いた。

「あの人と目が合ったの」
梓が、笑いながら話た。

「へー」
沙紀は、然程驚かない。

「・・・・ってそれだけ?」
梓は、つまらなそうに聞いた。

「それだけのために毎朝毎朝飛びかかるな。」
沙紀が、冷静に言い返した。