《王の間》


「失礼いたします」



カタンッ
戸を閉めて前を見ると



「姉上様」



普段、王の間は月と殿と家臣しか入らないのでとても驚いた。
王と姉上と家臣のトップの数名が座っていた。




「お主ら三人に集まってもろうたのも他ではない…城の今後についてだ」



周りを見回して一間開けた後
ゆっくりと口を開いた。





「今ワシは病にかかっておる・・・いつ治るかわからん」



父上は重い病でそう長くないと話す。






「お前たち三人で協力しあって国をまもってほしい」



桜白には男が生まれず、三女の月には男として
剣術を磨き、知恵をつけさせてきた。



そう語ると


「月よ、これからはお前が王になれ」