「たまにここに来ていいか?」 「えっ?」 「・・・ここさっ…育った道場と同じ臭いがすんだ」 懐かしそうに微笑みながら言う。 私の家臣になるならもう家には帰れなくなる そう父上から聞いた。 「なーんてなっ♪」 パッと私から離れて頭のところで腕をくむ。 一瞬見えた寂しげな顔はすぐに笑顔に戻った。 「俺!3人とこ行くな」 ガラッ 出ていこうとした時に声が先にでた。