ただ固まって黙りこむ
宏大に何も言えなかった。

他の人が自己紹介してる中
宏大は耳に入っていない
ようで、春香をただただ
見つめていた。



「次、佐伯~っ佐伯宏大!」


「宏大!呼ばれてるよ!!」


「えっ…ああ」



そっとたちあがって
自己紹介を始めた。

いつもの宏大じゃない感じで
少し慌ててるようだった。


目線を春香にそらすと
春香も少しビックリしていて
宏大と目があうと
目をそらして前を向いていた。


私の自己紹介もごく普通に終わると時間だけが経っていく。


すごく空気が重い。