勝利の女神様?!

「もう一度聞くわ…」

沢村栄は語尾を強調させながら同じ問いをする。

「…あんた、なにやってんの?」

その凄みに俺はついうろたえる…

「お、俺…は…」

「なに…?」

沢村栄はギロリッ…と俺を睨む。

その視線に俺は耐えられない…

「…ゴクッ…」

つい、息を呑む…

「あんた、どこに入ろうとしてんのよ?」

「ん…あ、あぁ…(汗)」

もう、これ以上の言葉が続かない。

「話し聞いてる?」

焦れたらしい…沢村栄は話題を変えた。

「私はね、今日から野球部のマネージャーになったんだから、野球部には入らないでよね!」

完全な拒絶…
だが…

「…そういうわけにはいかない…」

「え?」

沢村栄は背後へ振り向いた。

「彼は、この野球部のエースになる逸材だ」

そこに居たのは大きな体格の…上級生…らしい。

「え?主将!どういうことですか?」

沢村栄は主将らしい人物に近づきながら問う。

「彼は去年、○○中学で全国制覇を成し遂げたエースなんだよ。だからウチのチームでも喉から手が出るくらいに欲しい逸材ってわけだ…」

「そう…ですか」

それを聞いた沢村栄は悲しげに俯いた。