勝利の女神様?!

放課後のグラウンド…

俺は目当ての部活動を見に来ていた。

キン!

ボールとバットが当たるたびに金属音がこだまする。

ボールが空高く舞っている。

そう、俺が目当てにしていたのは野球だった…

「ナイバッティン!」

今はシート打撃をしているらしい。

「やっぱ野球かな…」

俺は誰に言うでもなく声を出した。

周りには誰もいない…見学しているはずの他の一年生も今は居ない…

野球人気落ちた?

あ、いや考えすぎだな…

とにかく俺は入るからな!

…と思ったんだが…

「あんた、なにやってんの?」

「え…?」

そこにいたのは沢村栄だった…