あたしは一目散に駆け出した。

もうすぐ暗くなるのに!!

ハニーのお馬鹿!
一人じゃ危ないよ!!
後ろで先生がなんか言ってたけど、
構わず走った。

階段を掛け降りて、
靴を履く。

校門を潜って、いつも通る道を走り抜ける。

帰りを急ぐ小学生や、携帯を弄ってる中学生、散歩中のおばさん。
だけど、幼稚園せいなんか一人もいない。

「はぁっはぁっ…!ハニー、どこ行ったんだぁ!」