ある朝のことだ。

フィルは目を覚ますと、いつものように食堂へ向かう。

しかし、食堂へと続く扉を開けた先には、いつもと違う光景が広がっていた。




「おはよう。」




「……おはよう。」


たった1人だったはずなのに。

そこには、ちょこんと椅子に座っている少女がいた。

フィルと同い年ぐらいの、可愛らしい少女だ。