後ろを振り返ったら 男の子が立っていて 「探し物?」 「あっ、うん」 「何、探してるの?」 「指輪、シルバーの」 「…そっか」 淡々と会話を続け その男の子はしゃがんで探し始めた 「えっ…あの大丈夫だよ」 「一緒に探すよ 俺、この後帰るだけだし」 そう言い、彼はまた探し始めた 彼が有無を言わせない 感じだったので それ以上何も言わなかった _