部員達の強い意志で
何とか部長も決まり、
練習も仮顧問の先生の尽力で安定してきた頃。

部員達は


"里見は瀬戸先生がいないとダメだな。"

と、言われるのを心から嫌っていた。

それと同時に大人そのものに不信感を抱き、嫌っていた。


それはもちろん私も同じだ。
それに加えて男子部に女子マネージャーひとり。

新しい、コーチに事情を説明するのも連絡をとるのもすべてわたしの役目。


精神的にも肉体的にもきついものがあった。






そうして
五月の中旬。

とうとう瀬戸先生の替わりの非常勤の体育の先生がくることになった。