パクり女とあたし

 

 「あたしが愛奈ぁ?何言ってんの!あははっ!どうやって?」


 あたしは笑いながら聞いてみた。

 愛奈おもしろいっ。
 こういう所が面白くて好きだなぁ!


 「簡単だよ。亜希が私になればいいのっ!」


 あたしとは対照的に愛奈は真面目に答えてくる。


 「あはははっ!さっきから愛奈おもしろいよ~!」


 「もう。そんなに笑わないで!」

 愛奈は真面目に言ってるみたいだ。

「はい。ごめんごめん!」

 すると愛奈は荷物を持っていきなり立ち上がった。

 「私、帰るね!」

 「え!?どうして?」

 あたしが笑いすぎたから、怒っちゃったのかな?

 「ちょっと用事があるの」

 そう言い残し、愛奈は帰って行った。

 「ちょっと!愛奈ぁ?」

 ……なんだろ?


 いきなり帰るなんて。
 急な用事ができたのかな。


 明日学校で聞いてみよう!