「うわっ入るだけで1時間待ちじゃん!やだな〜」

美玖は長蛇の列にげんなりした声を出した。

「それだけおもしろいんじゃないの?」

理香ちゃんはプラス思考な発言をした。

今年は巨大なすべり台が完成し、人気に拍車をかけたのは確かなようだ。
私達は覚悟を決めて並んだが、美玖ののろけ話を聞かされていると、あっという間だった。

「…そんで誕生日に起きたら大樹がプレゼント持って家の前にいたの!」

「なにそれー!いいなぁ!」