私はそんな、一本筋を通した美玖に、嫉妬のような、憧れのような複雑な感情を抱きながら一緒にいる。
離れてしまいたいと思ったことも何度かある。
私は運動も勉強も恋愛も、美玖に勝ったことがない。

性格においてもそうだ。中途半端な私はいつもまわりに流されて、怒られないように、当たり障りのないように生きてきた。もっと自分を持ちたい。もっと垢抜けたい。もっと、つかさ君にふさわしい女の子になりたい!・・・(って結局いきつくとこはそこかい!)一人でのりつっこみをしてから私は美玖に宣言した。
「私も髪の毛染める!」