「へぇー、仲良くやってるじゃん、上手くいきそうだね!あの彼女みたいな人は何だったの?」

「わかんない。」

私は少しの間忘れていた彼女の存在を思い出し落ち込んだ。

「えー、まだ聞いてないの?のんびりしてるなぁ。私だったらすぐ問い詰めちゃうよ。」


「だって怖いんだもん」

私はすねてソーダに浮かんだ氷をストローでつついた。

「美玖はいいなぁ、大好きな彼氏といつも一緒でさぁ、ねぇ、そういえば、どっちから告白したの?」


「むこうかな、っていっても告白させるように仕向けたのは私だけどねー」

美玖は得意気に笑った。

外国人の女の子が大きくプリントされた明るい色のTシャツが、強気に微笑んでいる。

それにホットパンツを合わせて、太ももを躊躇なく露出させた服装が、小悪魔っぽい美玖の魅力を、存分に引き出していた。