「テーブル?」
そう言って振り返ると、目の前にはテーブルがあった。こんなところにテーブルがあったっけ…。ドアに夢中で気付かなかったのかもしれない。
テーブルの上には2本のビンが並んでおり、それぞれ色の違う液体が入っている。
その色は、どう見ても天然果汁などの色とは程遠く、明らかに怪しい薬のような作られた色をしている。
これを飲むことで何か体に異常が起こることは容易に予想出来た。大体、ドアをくぐることと、これを飲むことと何の関係があるのか。
「…これ?」
間違いであることを少し期待しつつ、そう尋ねてみた。すると、そうだよ、との声ですぐさまその期待は砕かれた。
はっきり言って口にしたくない。しかし、声の主の言う通りなら、誰かがいるドアの向こう側に行くためにはこれを飲むしかないのだ。
仕方ないので、どっちが体にマシそうな色だろうと考え、明るい色の液体を手に取る。
そして、おそるおそるその得体の知れない液体を口へ運んだ。
すると間もなく体が熱くなり、鳥肌が立つようなざわめきを感じた。
思わず私は目を閉じて、体を丸めるようにしゃがみこんだ。
そう言って振り返ると、目の前にはテーブルがあった。こんなところにテーブルがあったっけ…。ドアに夢中で気付かなかったのかもしれない。
テーブルの上には2本のビンが並んでおり、それぞれ色の違う液体が入っている。
その色は、どう見ても天然果汁などの色とは程遠く、明らかに怪しい薬のような作られた色をしている。
これを飲むことで何か体に異常が起こることは容易に予想出来た。大体、ドアをくぐることと、これを飲むことと何の関係があるのか。
「…これ?」
間違いであることを少し期待しつつ、そう尋ねてみた。すると、そうだよ、との声ですぐさまその期待は砕かれた。
はっきり言って口にしたくない。しかし、声の主の言う通りなら、誰かがいるドアの向こう側に行くためにはこれを飲むしかないのだ。
仕方ないので、どっちが体にマシそうな色だろうと考え、明るい色の液体を手に取る。
そして、おそるおそるその得体の知れない液体を口へ運んだ。
すると間もなく体が熱くなり、鳥肌が立つようなざわめきを感じた。
思わず私は目を閉じて、体を丸めるようにしゃがみこんだ。
