ドクンという鼓動が聞こえ、ちょっとだけ目線が高くなった。

「また小さくなる方法を探すことにならないように、慎重に食べなきゃ。」

私は少しずつキノコをかじり、調整しながら元の大きさくらいに戻った。もはや大きくなることに驚きなんか感じなかった。

「元の大きさに戻っても、森の出口はわからないのよね…。」

ため息を吐いた後、私はまた道なき道を歩き始めた。