夜のとばりに

カラスが泣くころ

子等はみな

ねしずまり

呼ぶは暗闇ばかりなりといえども

満月は万華鏡の中を踊り

波は白く濁りて

街ゆくものの

背中をおす

飲まれて高みから

見下ろすつもりが

見下ろされてると

気づくには

まだ時が足りない

朝の宮

暁尽きなば

弓を打て

かさの天に

とどけし

言の葉を