続き


ボクはふいに
立ち止まる
しゃがみこんで、
目に涙をためながら、
その道を見つめる


ボクはあの人達と同じ所に
たどり着けるだろうか?


この坂を超えられるのか?


途中で行き倒れたりしないだろうか?





『しっかりしろ』
「…」
『聞こえないのか?助けを呼ぶ声が』

「…助けて」
「…早く、その道を歩きたい…」
「手をかして下さい!」

『お前には救わなければならない者がいるんだ』

『こうしている今も、お前を信じて待っている』



…震える足で震える体でそっと立ち上がる。
くらみに耐えながら、恐怖に耐えながら、


そっと、そっと、前へ進む。ゆっくり。


こんなボクでも幸せになれる。

人を幸せにできる。


希望と人を想う力がボクを強くした。