友人というものは、それが昔にできた友人であるほど、会いにくくなるものだ。
時が経てばたつほど、交友はうすくなりやがて会えなくなる人も多くなる。


私が集団生活をするようになったのは幼稚園が初めてだ。
保育園は通わなかったから。

人と馴染みにくい性格の私でも、その一年で何人かの“友”と呼べるものが出来たと思う。

園だけで遊ぶ友。
たま~に家に呼ばれて遊ぶ友。

でも、家に帰った後、よく遊ぶ友は二人しか印象に残ってない。

一人は、家が近かった。その子は後に三度ほど引っ越し、そのたびに家は少しずつ離れたが、今でも音信を取り、遊ぶこともある一番古い友人であろう。

私が言うのもなんだが彼女は少し変わり者かもしれない。
が、心は優しい人なのだ。

私達はその頃、親友と呼べるぐらいよく遊び、行動を共にした。