由香の道は長く険しい。


由香は弱く、幾度も転び、
傷を負っては泣き
恐怖におののき
立ち止まっては
逃げ出す


それでも歩いて行かなくてはならない


一歩

一歩


長く険しい道


まだ由香は弱い

傷つき、怖れ、迷っても


信じる光を目印に

次第に力強く
歩けるまで


歩くことが楽しくなるその日まで


一歩


一歩