幼い頃は少し信じてた。想ってた。

私の全てを救ってくれる運命のひと。

いつか、出会えると。

現実は、決して甘くないと受け止めざるを得ないまで。

私だけの運命のひと。

他の人は共有できることのない心を共有し、私の全てを受け入れ、心の底から愛し愛され。

そして私を苦しみの中から引き上げてくれる。

彼と共にいると互いに成長し、強くなり最高の同士となる。
どこにいても二人は惹きつけられ、いるだけで周りが明るく、美しくなり幸せになれる。

そんな甘い切ない夢を見ていた。


でも、現実は
私自身が弱いままでそんな人に逢える?
たとえ強くなり、出会えたとしても、苦しみが消えるわけではないのであろう。
それを乗り越えて行くまでだ。


今でも
ときどき
願ってやまないこと。

わたしだけのだれか