勿論、最初に手に取ったのは文字の書かれている紙だ。


何故だか懐かしく感じる「文字」という存在に、僕は即座に気を引かれた。


きっと、他の道具の使い方でも書いてあるのだろう。


一度谷折りされていたその紙を開いた。


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1.名前を白紙に書き、棚に提出しろ。


2.自分の部屋の番号を入力しろ。


チャンスは各一度のみ。

一つの道は二つになる。


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