続いて右には壁。 端から端まで壁だけだ。 汚らしい落書きが点々とある。 部屋の壁は鉄でできていて、所々に橙色に錆びてめくれ上がっている。 それはパイプベッドにも言えることで、錆びの臭いで横になることさえ気が引ける。 僕の背中側にも同じく壁だけ。 せめて窓だけでも欲しかったもんだ。 唯一まだ調べる価値あるのは、左側の壁だけ。