何より手の形状が、獲物を鷲掴みにするためだけにできた鳥の足のようで、指が4本しかない。 僕はそいつを見た瞬間から、ある間違えを犯している。 そいつは「人」なんかじゃなかった。 今の自分の状況を甘く見すぎていた。 もはや人間がいていいレベルの所じゃないのかもしれない。 扉はすぐ目の前だというのに、僕は大急ぎで部屋に入った。 立っていただけなのに、冷えたペットボトルを陽に照らし続けたかのように汗をかき、肩で息をしていた。