「これからどうなると思う?」 急に真剣な顔をした僕に一瞬驚いたかのように見えたが、彼も大きな瞳を細めて考え出した。 「わからないね。 でも、ここから出られるのはすごい先のことなんじゃないかな?」 「あぁ。 部屋に閉じ込めて、出たら終わりなんて、やる意味がない。 主催側の意図がなんだとしても、これから多少の苦痛は考えておいた方がいい」 そうして話していると、二人の黒い男は角を曲がり階段を上がって行き、僕らも続く。