何て話せばいいのかわからず困っていた僕に、彼の方から積極的に話し掛けてきてくれた。 「こんにちは。 僕も人に会ったのは君が初めて」 「そっか。 なんだかほっとしたよ。 自分だけここにいるなんて考えたらやっていけないからね」 確かにそうかもしれない。 僕も人に会って、少し気が楽になった。 二人の黒い男は、僕らが話しているのを気にする様子は全く無い。 それなら、少し今の状況について相談しておくべきか。