―偽愛―





アタシ達は夜の砂浜を歩いた後



お風呂に入り



眠りについた









夜中




アタシの隣りにいるはずの優人が いない



トイレかな…




なんて 思ってると




階段に誰かがいる気配がする




小さな明かりもついている



たぶん あれは




携帯…?



電話を話している様子はない



たぶん メール…?





アタシは すりガラスのドア越しに



階段にいる誰かの事が気になって仕方なかった