「なっ!遊ぼーぜ!!」 「……やだ。」 7月でさえこの暑さでうんざりしてるっていうのに 海と一緒になんて居たら、暑さが倍増して このアイスよりもあたしの原型が溶けてなくなりそう。 「えーっ!なんでだよ!南美っ!」 うん…ウルサイ。 「あ〜はいはい。もーうるさい。」 左手でしっしと追い払う仕草をして見せる。 「あっ!てめっ南…」 「あの…海くん。」 海が言い切る前に 聞き覚えのない綺麗な声がして あたし達二人は振り返る。