何…?そんな事って… あたしが、何の為に 海を突き放して 何の為にこんな… 「ああ!わかんねーよっ!!」 商店街に響く海の大声に 足が止まった。 「南美の考えてること、全然わかんねーよっ!! 何してほしいのか、全然わかんねーよっ!!」 なっ……? あたしは振り向かないのに、周りの人達が振り返ってあたしと海を見る。 あ…あいっつ… 「俺には全然わかんねーよ!! でも…南美が好きなんだよっ!! すっげえ好きなんだよっ!!!」