“好きなの?” は?違うってば。 なんでそうな…… え。 そっぽを向いたあたしの背後で物音がして、振り返ると あたしの隣の席のイスに、 手をかけている海。 なっ…! 慌ててあたしはまた空に目を向ける。 隣?! なんでよ…?! 驚きすぎて、頬杖をついて左手に預けていた顎が 手の平から滑り落ちそうになった。