喉が詰まる。 胸に何かが入り込んだみたいに 変な違和感を残す。 ドクン、ドクン、と 深く、震えるような鼓動に 体がうまく動いてくれない。 言葉にならない声が 声にならない声が 心の奥で騒ぎ出す。 「…じゃあ、今日は帰るね。 また明日、学習会でね?」 「……うん。」 小春の顔が、真っすぐ見れなかった。