「あんたさあ、いつになったら黒染めするわけ?」
「……。」
死んでもするつもりはないですけど。
「おい!バカにしてんのかよっ?!」
いや、してな…
「…った!」
新入りの金髪ギャルがあたしの肩を壁にドンッ、と押す。
…にすんのよ。
「いい加減にしろよ?」
ミサト先輩があたしを鋭い目で見下しながら睨む。
はぁ…
「いやです。」
「…は?」
「あたしは髪を染めてるわけじゃないし、違反してるわけでもない。
黒染めはしません。」
いい加減にしてよね。
何度染めてないって言ったってきりがない。
呼び出しては取り囲んで
面倒臭い。
やり方が卑怯なんだ。
「今なんつった?」
…あ。
やっば…ついイライラして。

