野良ネコ!
そうそう。そんな感じ。
「いつも登校中会ってる野良ネコが、ある日居なくなっても
あたしの生活に支障はないでしょ?」
「…はぁ…」
無理矢理解釈しようとするように
首を傾げながら頷いた小春。
「うんっ。そんな感じ。」
一人で納得しているあたしに、小春は『やっぱりよく分かんない。』と言うような顔を見せた。
「…まぁ、いいや。」
あ。いいんだ?
傾けていた首を戻して
可愛く笑う小春。
「夏休み遊ぼーね!」
「あ、うん。」
小春となら
毎日だって遊びたい。
ニッコリ笑ってバイバイした小春の背中を見送る。
「…あたしも、帰るか。」

