電話を切った秀也は、僕の隣に席を移した。


「俺が教えたってさぁ、お前の為になんねぇじゃん」


「気持ちわりぃ、肩なんか組むなよ」


秀也は笑って、僕の肩に回していた腕を元に戻した。


「まぁ正直、お前と那智ちゃんのことを全て知ってる訳じゃねぇし、よくわかんねぇ」