「ただいま……って暑っ!!」


僕は、ナチの部屋に足を踏み入れたその瞬間、迫り来る熱気に思わず後ずさった。


「おかえり、シオ。ごめんね、クーラー壊れちゃって」


ナチはまた、料理をしているんだろう。旨そうな匂いと共に、声を僕に送った。

……料理で生まれた熱気も。

僕は気合いを入れて一歩を踏み入れ、靴を脱ぐ。


すた、すた、すた。


ナチのいるキッチンへ向かう。


「明日には直してもらうから」


ナチ……は。

ショートパンツにキャミソール


そんな出で立ちだった。